清水旅館

明治20年創業の当館は、代々神職を継承し、宝光社に奉仕しております。

　昭和20年の宝光社大火の折、神殿・母家のすべてを焼失しましたが、再建して現在に至っています。再建した建物にも焼失前の豪壮な面影を映しておりますので、正面玄関などに古い寺社建築の姿をしのぶことができます。また客室へ通じる廊下の一部には、増築の際に残した母家の軒が突き出ており、独特の雰囲気をかもし出しております。

　代々継承してきた仏具・祭祀具などは残念ながら火災ですべて焼失してしまいました。現在は、中国渡来の金屏風と花瓶を家宝として大切に守っております。

　豊富な食に恵まれた昨今、郷土の素材を使ったなつかしいふるさとの味を手づくりにておもてなししております。またご旅行で戸隠を訪れたお客さまに、地元の情報を知っていただけるよう、気軽なおしゃべりを心がけております。