宮本旅館

　「しみじみと心に残るやすらぎの宿」をテーマに、家族的で心のこもったおもてなしを心がけております。どうぞごゆっくりと滞在をお楽しみください。

　創建以来、宝光社の宮本として戸隠信仰に奉じ、幾多の変遷を経て、現在の場所にて宿坊を営んでおります。江戸期に建設された「主家（おもや）」を繰り返し補修・改修した建物は歴史のロマンを今に伝えています。落ち着きのある客室や、四季を鮮やかに映す庭園が、ご参詣や観光の皆さまをあたたかくお迎えします。

　平成14年に神殿を改修し、よりすがすがしい心持ちにてお参りいただけるようになりました。江戸期の伝統にのっとり、神仏混淆形式の神殿を継承しております。お泊まりの際はぜひご参拝ください。

　年代は不詳ですが、戸隠山が寺であった時代に、当館では旅人の安全を祈って刷った魔除けの御守を頒布していたようでございます。「白澤」は人の言葉を自由に操るとされる中国伝統の獣で、江戸時代には、白澤を描いた図を懐中に旅をすると安全と信じられていたようです。
　当館の「白澤回避図」はまさにその守り図です。神仏分離令が発せられた際、先祖が床板として隠していた版木が、昭和の修理の折に発見され、現在は当館の宝物として保管しております。専門の刷師にお願いしてよみがえった貴重な1枚をご希望の方にご覧いただいております。

　戸隠の伝統と心を伝える手打ちそばをご賞味いただいております。バス道路沿い、宝光社入口にある直営のそば処「茶庵　紅葉」もご利用ください。