足神社(足神さん)
遊歩道を歩きながら奥社を目指すコースで、中社大鳥居から県道を渡った土産物店「宝泉」の横を入って足神さまを目指します。ここは鬼女紅葉の手下、おまんを祀っています。

女賊、鬼女紅葉は都から追討に来た平維茂に敗れ手下のおまんも追われる身となります。おまんは非を悔いて善光寺如来にすがって後世を願い、戸隠の住僧、寛明の手で出家した後、懐剣でのどを突いて自害します。寛明が弔った「おまん坊の毛」は、戸隠本坊の仏殿にあったといいます。

このような話が広まって本坊近くの足神さまはおまんの墓といわれるようになりました。今でも足の健康を願う人に信仰され親しまれています。

鬼女紅葉伝説では七十人力の怪力の女であっただけのおまんが、足神さまと結びつくことで俊足になり、硯石と結びつくことで教養も高めているのは興味深いところです。