公明院
公明院

戸隠神社に附属する施設ではありませんが、戸隠最後の修験道行者といわれる女性、姫野公明師が建てたお堂が公明院です。公明師は明治31年生まれ。中国で修行後、昭和16年に戸隠に入り、戸隠信仰遺跡の発掘にも務めました。

ここには戸隠の修験霊場でもあった飯縄山の飯縄権現石像があります。山岳修験道を極めて飛行能力や神通力を身に着けた修験者は不動明王の化身と考えられています。
公明院の飯縄権現石像は火焔を背負い、剣と羂索を持つ不動明王の身体に迦楼羅の翼と嘴をつけ、荼枳尼天の白狐に乗っています。また昭和25年8月15日に世界平和を願って建てられたという世界之英霊宝篋印塔は、正面に仏教、左面に神道、右面にキリスト教の標を配しています。