太々神楽だいだいかぐらについて

長野県指定無形民俗文化財

全国各地に様々な「神楽」が伝わっていますが、
戸隠もまた「神楽」と縁が深い地です。

戸隠神社にお祀りされている神々は日本神話の「天の岩戸開き」にご関係のある神様です。 岩戸に隠れてしまった天照大神に再びお出ましいただくために岩戸の前で天鈿女命(火之御子社ご祭神)が舞い踊ったのが 「神楽」の始まりといわれております。

戸隠神社に伝わる太々神楽は諸悪や災いを打ち払う舞、水を司る神の姿となり、五穀豊穣を祈る舞、愛らしい巫女の舞、 そして天の岩戸開きにちなんだ舞など、全部で10種類(十座)の舞があります。

「神楽」とは

「神社の祭礼の時、神様に捧げる歌や舞の総称」です。

九州の高千穂神楽や中国地方の出雲神楽・岩見神楽、また各地に伝わる巫女神楽や獅子神楽など、様々な種類、系統があり、その中身も神話や伝説を元にした演劇的なものから、五穀豊穣・厄難消除・幸運招福などの願いを込めた舞など様々です。
「舞」は神様をお慰めすると共に、神懸かりのための儀式という側面もあり、岩戸の前で舞った天鈿女命の子孫は神の託宣を人々に伝える巫女として宮中を始めとする諸社の儀式や祭りに参加してきました。