戸隠神社の式年大祭は古来、丑年と未年の六年毎に行われてきました。戸隠神社は奥社(本社)・九頭龍社・中社・火之御子社・宝光社の五社から成り、昔は奥社(本社)まで御神輿が渡御されておりました。現在の式年大祭では宝光社の神様が、御父神である中社の神様のもとに渡御され父子のご対面をされます。
その本義にはこう記されています。宝光社・中社の両御祭神は、奥社の御祭神天手力雄命の御委任のまにまに、それぞれの御社に鎮まりまして御神業を行い、その数々を奥社に御報告され云々・・・つまりは、戸隠の始まりは奥社(本社)にあり、神様も多くの人々も里から戸隠山の麓に向かって足を進めたようです。その姿が式年大祭の原点であり、時代が現在に至っても「式年大祭」の中にその全てが生き続けています。