戸隠昔語り
戸隠が文献にはじめて刻まれたのは平安時代。
その頃、戸隠がどういう存在であったか、
そして時代とともにどのように変わって行ったかをご紹介します。
戸隠が文献にはじめて刻まれたのは平安時代。
その頃、戸隠がどういう存在であったか、
そして時代とともにどのように変わって行ったかをご紹介します。
山岳密教の霊場として戸隠に行者が入るようになった平安時代には、戸隠山の神様は農耕の水を司る「九頭竜」で、まだ「天の岩戸開き」とのゆかりは語られていませんでした。
「天の岩戸」と戸隠が文献上で完全に結びつくのは、室町時代。修行僧のひとり有通が、戸隠に関する数々の縁起本を整理・編集した『戸隠山顕光寺流記』の中のことです。以来、戸隠神社の御祭神は、岩戸開きに関わった神々と地主神であることが、神社の由緒として語り伝えられてきました。